国際結婚相談所の選び方

日本には、大小様々な結婚相談所があります。最近では、日本人同士の結婚だけでなく、日本人と外国人の結婚をサポートする結婚相談所も増えてきました。また、国際結婚に特化した結婚相談所もあります。この記事では、国際結婚相談所を選ぶメリット、デメリット、そして注意するポイントなどを紹介します。

国際結婚相談所を利用するメリット

国際結婚相談所を利用するメリットは、なんといっても早く確実に外国人と出会えることです。そして、日本人側の年齢が高くても結婚につながりやすいというメリットもあります。

日本人との結婚を希望する外国人と確実に出会える

マッチングアプリや語学交流サイトなどでも外国人と知り合うことはできますが、やはり結婚を意識した出会いという意味では、国際結婚相談所を利用したほうが効率は良いです。

国際結婚相談所に登録している外国人は、最初から日本人との結婚を想定しています。単に日本人の友達を作りたいとか、日本語を勉強したいとか、そういった方は少ないです。

つまり、お互いの目的が結婚であり、目的がはっきりしているので、最初から結婚を想定した会話ができるので、結婚までスピードが早い傾向にあります。ただ、お互いをよく知らないままスピード婚してしまうと、デメリットも多いので注意しましょう。

国際結婚に関する具体的なアドバイスを受けられる

国際結婚に特化した結婚相談所、特にある国に特化した結婚相談所では、国際結婚に関しての経験が豊富です。日本と外国では文化や習慣が大きく異なります。相手に喜ばれること、やってはいけないことなども違います。そういったことを具体的に教えてくれる結婚相談所もあります。

また、結婚して最初の頃は、多少なりとも問題が生じます。些細なことで小さな喧嘩をすることもあると思います。お互い、これまでと違う生活環境になるわけですから多少のストレスも生じます。

これは日本人同士の結婚でも同じですが、国際結婚の場合、そういった問題が想定外であることもあります。そういった時、具体的なアドバイスをしてくれるかどうかも重要です。

国際結婚相談所によっては、結婚後もいろいろな相談に乗ってくれます。表面的なアドバイスで終わる相談所もあるようですが、親身になって相談に応じてくれる相談所もあります。結婚相談所を選ぶ時には、こうした観点も気にするようにしてください。

国際結婚相談所を利用するデメリット

国際結婚を利用するデメリットも存在します。時間とお金を使って結婚相談所を利用したけれど後悔したというケースは少なくありません。結婚相談所を利用する時には、そのデメリットも知っておきましょう。

いろいろな名目で費用がかかる

国際結婚相談所を利用する場合、いろいろな費用がかかります。例えば、入会金、月会費、紹介費、お見合い費、成婚費、婚姻手続きに必要な書類の翻訳費用などです。

また、相手の外国人が海外にいる場合は、渡航費や現地アテンド費なども必要になります。

これらの費用を、最初から正確に見積もってくれる相談所もあるのですが、都度請求する相談所も多いです。悪質な相談所になると、最初に聞いていた目安の総額費用と、実際にかかった総額とでは桁が違ったり、100万円単位で違うこともあるようです。

そして、これは違法なのですが、結婚した後、相手を日本に呼ぶためのビザ申請費用(在留資格申請費用)も請求されることもあります。ビザ申請という手続きは、法務省出入国在留管理局での手続きとなりますので、法律的には弁護士もしくは行政書士しかできないのですが、結婚相談所のスタッフが書類を作成しているケースも結構あります。お客様にとっては、誰がビザ申請しようが関係ないのかもしれませんが、法律知識のない人が手続きして不許可になる可能性もありますので、この点は十分確認したほうがよいかと思います。

相手が結婚に対して軽く考えている場合がある

国際結婚相談所では、日本人からの申し込みがあった場合、その人の希望にあった外国人を探します。その国際結婚相談所に登録している外国人は常に変わりますし、今は活動していない外国人会員もいます。ですから、多くの結婚相談所では同業者のネットワークや現地のネットワークを駆使して、何名かの外国人をリストアップして日本人に紹介します。

そうして集まった外国人の中には、(全てではないですが)、日本人との国際結婚に対して、軽く考えている方もいます。結婚というのは人生でかなり大きな出来事であり、その後の人生を大きく左右するものですが、その意識に乏しい外国人がいるのも事実です。稀にですが、結婚相談所側から日本人と結婚するメリットを強調されて、よく考えないまま結婚に至るケースもあります。

日本人側が注意していればよいのですが、交際中は、相手の良い面ばかりが見え、冷静な判断ができないことも多いです。外国人だからしょうがないかと軽く考えていたことが、結婚後に大きな問題に発展することもあります。

結婚相談所に入会する前に確認すること

国際結婚相談所に入会してから後悔しないために、事前に確認しておくことをまとめました。

外国人の登録者(会員)の募集方法

常時、外国人の会員がいる場合と、日本人からの申し込みがあった時に会員を探す場合があります。また、その両方という場合もあります。申し込んだ時に、何人くらいと会えるのかも重要ですが、どんな方法で会員募集をしているのかも重要です。

国際結婚の成婚実績

結婚相談所に、「これまで何組くらいの成婚実績がありましたか?」と聞いても、なかなか正確な数を教えてくれないと思います。ですから、「今年に入って何名くらい成婚されましたか?」とか、「昨年と今年、どちらの成婚数が多かったですか?」とか、「ホームページに載っているこの方とは今も連絡を取られているのですか?」と聞いてみてください。いろいろな質問をすることで、本当の成婚実績が分かるかもしれませんし、その結婚相談所がどんな思いでこの仕事をしているのかを知ることができます。

成婚後のサポートの詳細

結婚相談所の仕事は結婚をサポートすることなので、結婚すればそれで業務完了という場合もありますし、結婚後のサポートを無料で行っている場合、有料で行っている場合もあります。

結婚前のサービス内容だけでなく、結婚後にどのようなサポートがあるのか、それは有料なのかも確認しておきましょう。

国際結婚できても一緒に日本で暮らせないことがある

国際結婚して、相手の外国人が日本で暮らすためには、在留資格(ビザ)を取る必要があります。正確には、「日本人の配偶者等」というビザです。通常、「配偶者ビザ」と呼ばれることが多いです。

この配偶者ビザというのは、結婚すれば自動的にもらえるものではありません。配偶者ビザを取得するには条件があります。

配偶者ビザについては、他のページでも詳しく解説していますが、下記の状況であれば、ビザが許可されない可能性が高いですので、十分注意してください。

日本人側に安定収入がない場合

日本人側に安定収入がない場合、長期間仕事をしていない、諸事情により働けない場合、配偶者ビザの取得は非常に厳しくなります。結婚相談所の方は、よく「預金があれば大丈夫」というのですが、それは相当の預金です。一生働かなくても暮らしていけるだけの預金です。なお、社会保険や共済年金に長年加入しておられた方で年金収入がある方については、この限りではありません。

夫婦の年齢差が大きい場合

夫婦の年齢差が大きい場合、配偶者ビザの審査はかなり厳しくなります。目安としては、20歳以上離れていると審査は厳しいです。

ちなみに、日本人同士の結婚では、20歳以上年齢差のあるケースは、約2000組に一組です(2022年時点)。また、年齢差と離婚率はある程度比例します。

結婚相談所の方から、「過去にも30歳以上の年齢差がある方がおられましたが、配偶者ビザは許可されましたよ」と言われて安心していると、とんでもないことになります。配偶者ビザの審査基準は常に変わりますし、その方の場合は、年齢差を払拭できるような圧倒的に有利な要素があった可能性も高いです。

国際結婚のビザをサポートします

つくばワールド行政書士事務所では、国際結婚のビザ手続きを全面的にサポートしております。これまで2000件以上の配偶者ビザ申請をサポートしてきましたので、様々なケースを扱っております。

国際結婚のビザでお困りの方は、当事務所までお問い合わせください。

当事務所では、依頼していただいた方が、長く幸せな結婚生活を続けてほしいと願っています。もちろんいろいろな事情があると思いますが、日本人同士の結婚では、20歳以上年齢差のあるケースは、約2000組に一組です(2022年時点)。また、年齢差と離婚率はある程度比例しているのも事実です。

こうした状況から、当事務所では、年齢差25歳以上の方のサポートは行っておりません。お問い合わせいただいても対応できませんので、ご了承ください。

 

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