国際結婚 両親や親族の顔合わせで注意すること
国際結婚が決まったら、両家の親族が集まる「顔合わせ」をすることが多いですね。結婚後に申請する配偶者ビザの審査でも、この両親顔合わせの事実や写真があるかないかで、審査の難易度は変わってきます。ですので、可能であれば、両親顔合わせをしておいたほうがよいですね。
今まで会った事ない者同士が集まり、これから長い付き合いをする始まりとなるこの場。
非常識な行動をしてしまい、「これから付き合いたくないな」と思われないように、顔合わせでやってはいけない行動を知っておきましょう。本記事では、顔合わせの大まかな流れを解説しながら、注意したい言動を場面ごとに見ていきます。
両親顔合わせの前にやること
顔合わせの前にやることは、主に「出席者の確認」「日取りの調整」「場所選定」「料理の決定」「顔合わせにかかる費用の負担程度」「服装」です。
基本は「出席者の確認」から行えば問題無いです。
家族全員が集まれる日を確保しなければいけないので、日取りの調整は1年から半年くらい前に済ましておきましょう。
また、アレルギー事情も聞きながら料理を決めましょう。
顔合わせの費用負担は、結婚する2人又は両家で折り合いを付けながら負担する場合が多いです。
服装についても、両家の格が揃うよう考慮しましょう。
また顔合わせで記念撮影をする際は、その旨を事前に会場のスタッフに伝えておくのがおすすめです。
顔合わせのようにちゃんとした場での撮影ですから、スタッフの方々の準備が出来ているのが良いですからね。
顔合わせ当日の注意点
ここからは当日の話です。
会場へは、2人が自分の家族と一緒に向かいましょう。
両親だけ先に着いて、気まずい雰囲気になるなんて心配を無くせるからです。
また会場へは、両家揃ってから入るようにしましょう。
先に到着した家族は、可能な限り外で待機するように注意しましょう。
(最低限、着席だけはしないこと)
①顔合わせの場での注意点
両家全員が揃ったところで着席します。
その後は、はじまりの挨拶の担当者(新郎や新郎の父親である場合が多い)が第一声を出し、はじまりのあいさつとします。
簡潔で手短に行いましょう。
②家族の紹介
挨拶を終え、家族の紹介に入ります。
家族の紹介は新郎新婦が進める形で、1人ずつ名前、年齢、職業などを紹介し、場合によっては一言もらうのも良いでしょう。
紹介は、父親、母親の順ではじめて、次に家族の年長者から行います。
③婚約記念品のセレモニー
顔合わせで、婚約記念品のセレモニーを行う事もあります。
男性は、女性にプロポーズ時の婚約指輪、
女性は、男性にスーツやネクタイピン、アクセサリーといった贈り物をすることが多いです。
セレモニーの雰囲気を高めるためにどんな言葉で贈るかを打ち合わせしておけばさらに良いでしょう。
もし、贈り物をまだ決めていない、やる予定はないといった場合は、近いうちに贈り物を見に行くことや、先日贈り物をいただいたと言った報告をしましょう。
④記念写真撮影
次に記念写真を撮影します。
顔合わせは、食事前と締めの前に2回撮影することが多いです。
食事前であれば、酒を飲んで顔が赤くなる事もなく、良い緊張感の中で撮影できるので、今後公式的な写真としても使用できます。
記念写真は、事前に会場に伝えておくのがおすすめです。
撮影は家族以外の人に協力してもらうことになりますが、顔合わせという場でもありスムーズに撮影できる人にお願いしたいですね。
事前に伝えておけば、写真撮影に慣れたスタッフが対応にあたってくれるかもしれないです。
⑤乾杯
乾杯の挨拶は、新郎か新郎の父親が担当するのが一般的です。
挨拶は「乾杯!」と音頭を取るだけでも問題ありませんが、手短に「◯◯さんと◯◯さんの婚約を祝して」などと言葉を添えてみるのも良いでしょう。
⑥会食
いよいよ会食と歓談の始まりです。
楽しみながらも、特に注意しなければいけないのがこの会食です。
ここまでは、事前に打ち合わせをするなどして、相手に失礼な言動は避けるよう対策を取れましたが、会食中の言動に打ち合わせはありませんね。
会食中は、政治やスポーツ、病気や仕事といった話は控えて、みんなが気分良く会話できる内容で話を進めていきましょう。結婚式当日の話をしてみるのも良いですよ。
⑦あいさつと記念写真撮影
食事が済んだら、新郎もしくは新郎の父親の挨拶で顔合わせを締めくくります。
終わりのあいさつも、「本日はありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」といった簡潔な言葉で終えるのが良いでしょう。
場合によってはここでもう一度記念撮影をします。
国際結婚の両親顔合わせ よくある疑問
会計はどうしたらいい?
相手のご両親や親族が来日してくれている場合、会計は全て日本人側で負担しましょう。相手の方からは、自分達も出したいと言うかもしれませんが、ここは、丁寧に断り、日本人側で全額負担しておくのが無難です。
会計は基本食事後になります。もう追加で料理を頼みそうにないなというタイミングで、さりげなく席を離れて会計に向かうのが良いでしょう。
全員の前で会計をするというのはマナーとしてもスムーズでないという点でもよろしくないので、当日はトイレに行くといった理由で席を離れましょう。
手土産はどうする?
会場で両家が会った直後、緊張をほぐすために手土産を持参するのがおすすめです。
手土産を持参する場合、2人が事前に話し合い、
双方が持ってくること、費用を合わせることを確認しましょう。
手土産は、地元の銘菓や、2人が話し合った上で相手の好みの物を選ぶことが多いです。
また、切り分けるお菓子に対して縁起が悪いと考える方もいらっしゃるので、個包装のお菓子が無難です。
手土産には、赤白結び切りの水引が印刷されたのし紙を掛けて、「寿」「ご挨拶」と記載し、水引の下には名字を書きましょう。
もし、結婚の承諾が済んでいない時点での顔合わせであれば、赤白ちょう結びののし紙を選びましょう。
国際結婚の顔合わせ まとめ
本記事では、顔合わせの全体の流れと注意点について解説しました。
顔合わせは、両家の関係が始まるきっかけでもあります。
良い雰囲気の中行い、今後も良好な関係が続くように、非常識な行動は前もって把握しておきましょう。