国際結婚した外国人夫/妻に教えておくべき日本の法律と交通ルール
国によって法律は異なります。外国では違法にならなくても、日本では違法になることがあります。日本で違法行為をすると、在留資格の更新や永住申請の際、不利になります。
国際結婚をして日本で暮らすことになった場合、相手の方に日本の法律や交通ルールの基本を教えておきましょう。
定期券や健康保険証の貸し借りは法律違反です
自分が持っている通勤定期券や健康保険証などを、他人に貸すことは法律違反となります。たとえ、家族であっても貸してはいけません。
公共の場所で拾ったものは交番に届けましょう
道路や公園などで、財布や時計などを拾った場合、必ず近くの交番に届けましょう。もし拾ったものを自分の所有物にした場合、処罰されることがあります。また、駅や道路に置いてある自転車を無断で乗ることも禁止されています。たとえ、自転車に鍵がかかっていなくても犯罪となります。
ナイフ等の危険物の携帯は禁止されています
日本では、理由なくナイフなどの危険物を持ち歩いていると、法律違反となります。自分の身を守るため、格好良いからという理由は認められません。
畑の野菜や果物を無断で採ってはいけません
日本では、畑は個人もしくは法人が所有しています。一部の例外を除き、住民の共有物ではありません。ですから、畑の野菜や果物を無断で採るのは絶対にやめましょう。また、厳密にいうと、畑の土も取ってはいけませんので、注意してください。
自転車の交通ルールを知っておきましょう
自転車に乗る時は、次の4つの違反に注意しましょう。この4つは赤切符の交付対象となっています
- 信号無視
- 一時不停止
- 右側通行
- 徐行せずに歩道を通行
赤切符が交付されると、警察署で取り調べを受けます。そして、懲役や罰金が科せられる可能性もあります。例えば、飲酒して自転車を運転した場合、「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」に科せられる場合もあります。
特に、外国人に注意してほしいことは、日本では、自転車は左側通行だということです。そして、原則、自転車が歩道を走行することも禁止されています。自転車に乗る時は、車道の一番左側を走行しましょう。やむをえず歩道を走行する時は、ゆっくりと走行するようにしましょう。
また、日本では、交通違反も犯罪歴となります。自転車の交通違反により、罰金が科されてしまった場合、在留資格の更新ができない可能性もあります。また、将来、永住申請をする時にも、不利になります。自転車の交通違反を起こさないように十分注意してくださいね。
この記事を書いた人 つくばワールド行政書士事務所 行政書士 濵川恭一